2021/07/29 11:42

さすが米どころ岡山県吉備中央!
今現在、実働している水車があるのです。
そう!吉備中央町のふるさと納税の返礼品にもなっている水車精米!
「きびちゅうおうのみんなの水車」

日本人は、自然の厳しさもやさしさも受け入れて
晴れているときも雨の日も、嵐に吹きさらされても
凍える冬の寒さの中でも
畑に向かい土を親しみ、草たちの伸びる勢いと対峙し
鳥のさえずりに心を寄せて生きてきました。

お米を育てお米とともに成長してきたといっても
良いのではないでしょうか。
大切に育てたお米の収穫を喜び
じっくり籾摺りをして精米する。

今は便利な世の中、精米機が進歩して家庭用のものもあり
わずか10分ほどで精米できてしまいます。
(胚芽部分も削り取ってしまって栄養分がなくなってるんだよ~)

でもね・・・
昔の人は杵と臼で手作業でじっくり精米していたと聞きます。
それが江戸時代に水車がつくられるようになったらしいです。

吉備中央、米どころと自負するここには数々の水車があったそうです。
その名残なのか、今でもシンボル的に水車を展示のために残しているところは
いくつもあるようです。

だけど今現在、実際に稼働しているものは和田地区のここだけ!
地域おこし協力隊だった古賀さんが、この水車を見つけて
「稼働できるように修復をして、自分で管理させてほしい」と
町に申し出たことからこの水車はよみがえりました。

機械で精米したお米と水車で時間をかけて精米したお米とでは
「明らかにお米のおいしさが違ったことに自分でもビックリした」
と古賀さんは話してくれました。

その理由はいかに!

・摩擦による熱が発生しないからデンプンが変質しにくく、お米本来の粘りがそのまま残ります。 


・同じく、摩擦熱が発生しないので水分がやや多く残った状態で仕上がります。

・ヌカと一緒に臼の中で精米されるので、見た目はヌカだらけ!
ですが、洗って炊飯するといつもの白いご飯に。
精米時、米粒にしみるヌカの油分でつややかな炊き上がりです。
 胚芽部分も残っているので、玄米並みの栄養も含まれています。

便利な機械で精米するより、自然な形で精米される水車米は
はるかにご飯の旨味がそのままに、しかも栄養価が高いのです。

ケイクも水車米が食べたくなって15㎏ほど精米してもらいました。
空いた時間を見つけて、水車を見に行くと
「グワ~ン!グワ~ン!」と突く音があたりに響き渡っていました。
「美味しくなーれ!」と語りかけているようでした(*´ー`)

皆さんも水車精米のごはん食べてみたくなりませんか?