2021/06/29 21:18

梅雨の到来に吉備中央では
山を町を覆うたくさんの緑が嬉しそう
グングンと生命が弾け、どんどんと草が作物が伸びて生きます。

10日あまりプライベートにかかずらわっていて
何も出来ませんでした。
きっときらりファームのブルーベリー畑では
キラキラとブルーベリーが次々に甘酸っぱい実がはち切れんばかりに
毎日収獲を待っていてブルーベリー狩りと商品作成に負われていることだと思います。

大分前になってしまいましたが、ブルーベリーの収穫をするというので
私もお邪魔してブルーベリー狩りを楽しませていただきました。
きらりファームを利用している障がい者さんたちにとって
これは仕事になります。

みなさん長靴に履き替えて
施設長の斉藤さんの後を畑に入っていきました。
青い網が木にかけられているのを
まくり上げると背丈ほどのブルーベリーの
ひょうひょうとした樹影が現れました。

見るとたわわに実をつけています。
その時は、まだ緑色の実の間に赤い実、濃い紺色の実が幾つもなっていました。
斉藤さんが、みんなにどんな実を収穫したらいいのか
収穫の仕方などを説明してくれました。

ブルーベリーは表面が濃い紺色になっていても
実の付け根まで濃い紺色になっていないと
完熟になっていないので食べてみると酸っぱいとのこと。

完熟そうだなと思っても、その付け根をよく見ると
まだ黄緑色だったり、赤くなっているものもありました。
それが付け根を見るのが、また大変で
実を摘まんで裏返すと実が採れてしまいます。
やさしく~やさしくそっと見ないといけないのです。

私も実を摘まんで優しく裏返しているつもりでも
何個かとれてしまいました(笑)

利用者の方たちと収穫の作業をはじめました。
どんどん採っていく人もいれば
なかなか進まない人
すぐ疲れてしまう方もいました。

つい先日まで、引きこもりで家から一歩も出ていなかった
と言う方もいました。
梅雨の合間の強い日差しの中で
しゃがみ込んでじっと丸くなっている時間もありました。
でも、後半になると頑張って紺色の実を
そっと摘まんで摘んでいる姿が見られ思わず微笑んでしまいました。

ほんのわずかだけど応援するから~!
障がいをもって社会に出て行くのは簡単ではないけど
頑張って社会につながっていてね~!

こうやって収穫したものを、
選別してきれいに袋に入れて
道の駅とかに出して~売れたお金から経費を差し引いたらほんのわずかなお金!
それが利用者の方たちの収入になる。

そうやってこの施設では
利用者の家族の方も、利用者も、B型施設の方も
みんなで支え合って社会につながって行こうとしている。
大変だけど大切な取り組みだな~と思いました。

行政からは「少しでも利用者の方の収入を増やしてください」
と言われていると斉藤さんは話していました。
菌床シイタケを育てるのにも、ブルーベリーを育てるのにも
設備や畑を整えるだけでも大変だし、それを管理するのも簡単なことではない。

どれだけの世話と手間が掛かっているのか?
それに見合うだけの価格で売れているのだろうか?

安ければいくらでも売れるかも知れないけど・・・
複雑な思いになりました。
そもそも自然に優しい農業に取り組んでいる人たちが
その取り組みに見合う価格で商品が売れない社会になっている
そこから変わっていかなきゃいけないよな(^^ゞ

なんてことが脳裏をかすめながらも
きらりファームの皆さんと吉備中央の自然の中で
陽射しを浴びながら楽しく輝くような汗をかかせてもらいました。

きらりファームさんのブルーベリーは「kibiの恵(キビノエ)」でも
期間限定で出品させてもらっています。
いかがですか?